11月27日、内閣府障害者政策委員会委員長等を務める静岡県立大学国際関係学部教授 石川准氏をお招きして、「大学の障がい学生支援における「合理的配慮」とは?~制度の枠組みと支援の具体を学ぶ~」というテーマで講演会を開催し、約60名の教職員が熱心に聴講しました。
平成28年4月に「障害者差別解消法」が施行され、国立大学では不当な差別的取り扱いの禁止及び合理的配慮の提供が法的義務とされ、<対応要領>を定めることになっています。石川講師からは、関係する法律や制度の背景、主な論点と基本的な考え方、関係機関が取り組むべき短期的課題と長期的課題、等についての説明や、「全国高等教育障害学生支援協議会」についても紹介がありました。また、施策に関する重要事項としての「環境の整備」と「合理的配慮」についても、障がいごとに具体的な対応事例等を取り上げ、わかりやすく話をしていただきました。
可視的でない障がいをもつ学生や自己認識の弱い学生に対して、教職員は「呼びかけ責任」がある、学生の多様性を尊重するという教職員の在り方が試されている、というお話もあり、コストや時間といったハードルはあるが、合理的配慮をひとつひとつ積み上げながらシステムにしていくという連続した障がい学生支援の構築が必要であることを再確認した講演会になりました。
参加した教職員からは、「講師のプロフィールを知らずに聴講したため、途中まで石川先生が全盲であることに気が付かなかった。そのくらい、自然に講師の話に溶け込んでいた。全盲の方の講演を聞くということそのものが、インクルーシブの実践で、貴重な経験をさせていただいた。」という感想も寄せられました。
講演の様子を録画したDVDを貸し出しますので、参加できなかった教職員の方は修学サポート室(コムニス・こみさぽ)までご一報ください。